画家の内田恵による初の絵画作品集。

学生時代から現在に至るまで10年近くの画業のキャリアの中で、試行錯誤したさまざまな手法の絵画作品を織り交ぜて構成することで、作者の幅広い表現とその中に一貫する主題を見透かすことができる。

色鮮やかな作品の煌めきを表現するため、表紙にはホログラムPPを使用。
本文はハイエンドデジタル印刷機（Indigo）で高精細な表現を叶えている。

見開きの絵画も見やすいように、クータバインディング製本を選定。クータ（背の紙筒）はアクセントとして黄色にしている。

帯には透ける柔らかな紙に蛍光ピンクでタイトルを印象的に配し、本体からは極力文字情報はなくし、飾っても楽しめるようにした。

（書誌説明より）

言葉ではなく、色や形に置き換えられた感情は、 穏やかに私たちを迎え入れてくれる。
そこは作者と鑑賞者の、隔てられていた 世界のあわい（間）であり、
緩やかな共感が受容されている。
―寄稿文より

大学修了後、ドイツでの滞在を経て帰国し、国内で制作を続ける作者の多彩な作品が収録されています。タッチの違う作品群は、いずれも繊細な感性が行き渡っており、日々の生活を営む中で琴線に触れる一瞬の風景やモチーフを空想の世界と組み合わせて豊かに表現しています。

〈書籍情報〉 限定300部 本文規格外（ 176mm x 235mm）
ソフトカバー フルカラー104P
クータバインディング製本 表紙ホログラムPP加工
ISBN 978-4-9911606-5-3  C0071
編集補佐：内田亘
寄稿文： 伊藤久美子
デザイン：泉 美菜子（PINHOLE）
印刷：加藤文明社（atelier gray）
製本：渋谷文泉閣

内田恵
1990年東京都生まれ。 2017年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程デザイン専攻描画・装飾研究室を修了。 ベルリンに滞在しながら制作をしたのち、帰国して現在は国内で画家として活動している。