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Matter and Sculpture: From Aporia toward Memento物質と彫刻-近代のアポリアと形見なるもの

2013 Artwork / Graphic

1997年に始まった東京藝術大学彫刻科主催の展覧会シリーズの8回目のフライヤー。

「彫刻とは何か」「物質とは何か」といった近代のアポリアを迂回しつつ、11名の作家の物質へのアプローチを通しながら「形見なるもの」という見地をめぐってその諸問題をさぐる。

キャリアも表現も多岐にわたる作品が出展されるため、展示のイメージとしてはモノトーンで抽象的なものを使用した。
白地としていて「ない」はずの部分が円形でくり抜かれることで、そこに物質の存在を感じるという表現から展覧会の趣旨に沿うように構成した。

シルバーのインクによる印刷も光の加減によって見えたり見えなかったりして、それも物質の所在の曖昧さとリンクしている。