画家 内田 亘の第一作目のスケッチ作品集。

活動拠点であるドイツでのコロナ禍中、活動を大幅に制限された日々の中で描き溜めた小さなスケッチを、拡大・再構成して塗り絵のように仕立てている。虚構と現実が入り混じるシュールな世界観、動物などのモチーフのユーモラスな表情、そして色を持たない簡潔な線画のタッチが、私たちの記憶のどこかにある、知っているけど忘れてしまったいつかの風景と響きあう。
作家本人による「外部記憶ゴミ箱」と、出版者による「記憶のリサイクル」の二本のエッセイ及びその英訳を巻末に収録。

厚みのある本文をしっかり開けるようにするため、糊綴じだがオープンバックになっている。
初版はツヤのある表紙だったが、二版以降は風合いのある用紙に変更した。

内田 亘 Wataru Uchida
1989年9月1日三重県生まれの画家。 東京藝術大学大学院を修了後、渡独。 ベルリンでの滞在を経て現在は東京で絵画制作を行っている。
ポートフォリオサイト https://wataruuchida.weebly.com/
Instagram @wataruuchidawww @wataru_uchidawww

Client: PINHOLE BOOKS

サイズ：A5縦変形 （w148xh200mm） PUR製本ソフトカバー 208P（全ページモノクロオンデマンド印刷）
ISBN 978-4-9911606-1-5 C0071
著者・テキスト：内田亘
英訳：河島慧美
編集補助：内田惠
印刷：藤原印刷株式会社
製本：望月製本所