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Mierukatachi見えるかたち

2023 Book / Editorial

東京工芸大学建築学部の市原出教授の退官を記念して出版された、同校の建築の写真集兼論考。

同校の10の建築は市原教授によって改修・設計されたもので、それらの経緯やデザインについて、写真と図面、3つの論考と寄稿文2点を掲載している。写真は校内を歩き回るような順番で建物ごとに掲載。

表紙には未研磨ステンレス板に映り込む植栽の揺らぎを捉えた一枚を使用し、本書の写真集なのか、論考なのかあいまいな雰囲気や、著者の言及する「アトモスフィア」のイメージを示した。帯は同じく著者が言及しているマッキントッシュから着想をえて黄金比としている。赤は収録作の意匠に多用される色。

カバー裏には本書の収録写真を選定する際の会議室の一枚を裏話的に配した。

カバーが写真集的側面を押し出しているので、表紙は論考・図面の部分での立ち位置を示すデザインとした。もとからあるなんでもない建物を再利用することについて語られていたので、チリの入った再生紙チップボードを使用。古い図面のようなテクスチャーの上から白で改修・新築の10件を塗りつぶすことで、更新されたことを示している。

photograph: 髙橋菜生