Haruchi Osaki “Shogai no ie to Jiyuu na Shintai”大崎晴地「障害の家と自由な身体」
2023 Book / Editorial
アーティストの大崎晴地によるプロジェクトの記録と対話集。
作者の「障害の家プロジェクト」の一連の作品から「隙間に挟まる」「穴があく」「斜めに傾く」などの形状を引用し、文字をそこに住む人のように、窮屈でなく心地よくおさまっているような感じで配置した。
色彩は、自閉症の方が緑を好むという研究結果があるのを見つけたので採用し、アクセントでオレンジと赤の中間の色を加えた。
表紙の用紙には、使い終わったサッカーフィールドの芝生をリサイクルした用紙を採用。本書の内容でサッカーは本当に今のままで平等なスポーツなのか、というトピックがあったのを興味深く思ったので選んだ。
以下出版社webサイトより引用
バリアフリーは「障害者」を「健常者」に合わせる考え方だが、社会の均質化につながるのではないか。本当のゆたかさは「障害」の側にあるのではないか。そうした意識から、アーティストである大崎晴地は、障害そのものを建築的に考える《障害の家》プロジェクトを進めてきた。三度の展示を経て、建設に向けた計画が始まっている。本書はこれまでの展示と連動して行なわれた対談・座談の記録集であり、「障害」「家」「リハビリ」「アート」を多角的に考えるための一冊である。「障害」が、真のゆたかさと自由につながる。哲学/精神医学/建築/アートを横断しながら、障害を考える対話集。
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